ブログのジャンル・コンセプトを決める

これからブログを始めるにあたって、最初にコンセプトを決めておきましょう。

「どんなブログにするか」「どんなことを書いていくのか」を大まかに決めておく作業ですね。

ここを最初に決めておかないと、途中で大幅な方向転換することになるかもしれませんし、場合によってはイチからやり直しになることもあります。と言っても、ガチガチに固めなくても大丈夫です。何をどの程度決めておけばよいのか、解説していきます。

ブログのコンセプトを決めておく理由

ブログはとくにルールが定められているわけではなく、世界標準の仕様もありません。運営者が自由に作って自由に書いていくのがブログ、とも言えますね。

もちろん、犯罪を助長するものや公序良俗に反する内容は NG ですし、大勢に読んでもらいたいなら最低限やっておくべきことはあります。

それらを踏まえてもかなり自由度が高く、自由にできることが多すぎるゆえ迷ってしまうこともたくさん出てくるでしょう。

絵を描いたこともないのに、「さあ、この真っ白なキャンバスに絵を描いて」と言われたところを想像してみてください。たぶん、何も書けずに終わってしまうんじゃないでしょうか。自分の知らないルールがあるのではないかと不安になり、そもそもどんな道具を使うのが正解かもわかりませんからね。

それ以前に、どんな絵にするか、だいたいのイメージがないと筆は進まないと思います。

その「だいたいのイメージ」が「コンセプト」です。どんなブログにするか・したいかを決めておけば、あとは最低限のルールや書き方を学んでいけばブログが仕上がっていきます。

コンセプトが決まっていないと高確率で失敗する

コンセプトを決めずに、「とりあえず」でブログを作っていくこともできます。

でも、「ああ、これは最初に決めておけばよかった…」と後悔することになりかねません。

たとえば運営途中でブログタイトルを変えたくなってしまい、その作業中にトラブルが起きて、解決できずにブログを最初から作り直すハメになった、なんていうケースはゴマンとあります。

作り直すことになっても、経験値は蓄積されているのですべてがムダになるわけではありません。それでも、その時間と手間がかかることが最初からわかっているなら、できるだけ回避したいですよね。

実際にやってみないとわからないこともたくさんありますが、できることは最初からやっておきましょう。

ブログのジャンル・コンセプトの決め方

コンセプトを決めるのはそれほど難しくありませんが、時間はかかります。次の 2 つを考え、その 2 つが重なるところを探していく作業です。

  1. 自分に何が書けるかを探る
  2. それをだれに伝えるかを決める
ベストトピック

頭のなかで考えてもよいですが、できれば紙とペンを用意して上記の 2 つを書き出してください。手を動かしたほうが脳にほどよい刺激が送られ、次々にイメージがわいてくるはずです。

自分に何が書けるか

まずは「自分に何が書けるか」を探っていきましょう。以下に該当するものを紙に書き出します。

  • 時間を忘れて没頭できるほど好きなこと
  • 時間を費やして勉強してきたこと・体験してきたこと
  • 時間やお金をかけて収集してきたもの

ブログは、自分の知識や体験をだれかに伝えるのが基本。

興味があることを勉強しながら書いていくこともできますが、それを継続していくのはかなり難しいものです。勢いがあるうちはよくても、勉強とブログ執筆を並行していくのは大変なので、たいていは長続きしません。

個人的な体感ですけど、何を書くか決めないままブログを始めた人の半数は 1 ヶ月ぐらいでブログをやめています。1 年後もブログを続けているのは 5 %もいません。

一晩中でも話せるほど好きなこと・好きなものを中心にすれば、多少なりとも継続率は上がります(それでも、何年も続けられる人は 1 割に満たない)。

「何が書けるか、候補が全然出てこない」ときは、あせらず時間をかけて探ってください。勢いのままブログを作っても、記事を書き始める段階で手が止まってしまいます。

人生を大きく左右するネタは避けよう

あなたのブログを読んだ人がその内容を実行した結果、人生が大きく変わるようなものは避けてください。

とくに病気の治療法などは、最適な方法が人それぞれ違ってきます。たとえ個人的に体験した治療法を紹介するとしても、だれかがそれを実践して悪い結果になったら責任をとれませんよね。

ほかにも、投資や法律に関する内容など、有資格者や専門家でなければ扱えない分野も避けたほうがよいです。

人生に大きく関わるジャンルは SEO 業界で「YMYL」と呼ばれており、個人ブログが検索上位に入るのはほぼ不可能です。どんなにがんばって書いてもだれも読んでくれず、ハッキリ言って「やるだけムダ」になってしまいます。

だれに伝えるか

書けるものが見えてきたら、次は「だれに伝えるか」を考えます。いわば仮想の読者ですね。

できるだけ多くの人に幅広く読んでもらいたい、と思うかもしれませんが、だれに伝えるか決めておかないと記事の内容が薄くなってしまいます。そうした薄い記事は、ほとんど読まれません。

読者を限定しないあいまいな記事より、対象を絞った具体的な記事のほうが読まれます。これは書いていくうちに実感できるので、今は記事を読んでほしい人の年齢層・性別だけでも考えておきましょう。

高品質コンテンツを書くためにブログ初心者が意識すべきポイント

たとえば、大好きな旅行ネタを書いていく場合でも、20 代の独身女性と 60 代の既婚男性では知りたい情報が違ってきます。美容液は小瓶に入れて持っていくと便利です、と書いたところで、男性にはまったく役に立たない情報ですからね。

イメージしづらいなら、「ちょっと前の自分」を思い浮かべてください。これから伝えたい情報をまだ経験していないときのあなたは、その先どんな情報を必要とするでしょうか。

仮想読者の設定は、その人が知りたいであろう情報を推測するきっかけとなります。同年代であれば興味関心ごとも似てきますし、過去の自分に向けて書けば何に興味をそそられるか想像するは難しくないでしょう。

コンセプト決定のゴール

「どんなブログにするか」をもう少し具体的に言い換えると、「ブログを読んだ人にどうなってほしいか」となります。

自分が書きたいことと、読者が知りたいことが重なる部分をブログのコンセプトにしましょう。

ただし、最初からきっちりかっちり決めてしまうと、あとから記事を書きづらくなるかもしれません。完璧なコンセプトを設定するには、ある程度の経験が必要です。初心者のうちは、柔軟に対応できるよう大まかに決めておくだけで OK です。

どんなブログにしたいかまったく思い浮かばないなら、自分が書きたいと思う分野のブログを調査しておくのもよいですね。何かインスピレーションがわいてくるかもしれませんよ。

競合分析方法はこちら

まとめ

もしブログのほかに SNS や YouTube の運営を考えているなら、そのすべてにコンセプトが関わってくると考えてください。

最終的に目指すのは、「〇〇といえば△△(あなたのブログ)」とだれもが思う状態です。「検索サイトといえば Google」「AI といえば ChatGPT」といった感じですね。そのために、自分の書けることと読者の知りたいことを大まかに考えておくのが大切なのです。

コンセプトが決まったら、次はブログの種類を考えていきましょう。