「自分のブログが検索エンジンにどのように認識されているか」を知るために、Google Search Console に登録していると思う。
Microsoft Bing にも同じような機能を持つ「ウェブマスターツール」があり、SEO に興味があるならこちらも登録しておこう。外部被リンクなど、Google Search Console とは違ったデータが得られるかもしれない。
本記事で設定手順と活用方法を解説していく。
Bing Webmaster Tools 登録・設定方法
Google Search Console の登録が済んでいれば、Bing Webmaster Tools の登録はとても簡単だ。
- 所有権の確認(認証)が不要になる
- XML サイトマップを自動的に検出してくれる
必要な設定項目を Google Search Console からインポートしてくれる形になり、クリックのみで完結する。
登録手順
Bing Webmaster Tools にアクセスし、「始める」をクリック。
![Bing Webmaster Tools トップページ](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/start-bing-webmaster-tools.png)
サインイン画面に移るので、好みの方法でアカウントを作成しよう。Search Console やアナリティクスで使用しているブログ用の Google アカウントを使うのがおすすめだ。
![Bing Webmaster Tools サインアップ画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-sign-in.png)
Google Search Console 登録済みの場合、左側の「インポート」をクリック。
![Bing Webmaster Tools Google Search Console インポート画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-import-sc.png)
インポート概要を確認し、右下の「続行」をクリック。
![Bing Webmaster Tools インポート確認画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-import-next.png)
Google アカウント選択画面が表示されるので、Google Search Console と連携しているアカウントを選択し、「許可」する。
![Google アカウント許可画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-allow.png)
続いて、インポートするサイトの選択。サブドメインを利用している場合は、以下のように複数表示される。
![Google Search Console からインポートするサイトを選択](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-import-site.png)
インポートが終わり「サイトの追加に成功しました」の画面になったら、右下の「完了」をクリック。
![Bing Webmaster Tools 登録完了画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-import-success.png)
以上で登録作業は完了だ。
Bing のデータが反映されるまで 1 日以上かかるので、日を改めて確認しよう。
![Bing Webmaster Tools 初期画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-admin.png)
Bing Webmaster Tools 活用方法
Bing Webmaster Tools には、Google Search Console と同じような機能がある(UI や名称は多少異なる)。
Bing Webmaster Tools | Google Search Console |
---|---|
URL 検査 | URL 検査 |
インデックス作成を要求 | インデックス登録をリクエスト |
検索パフォーマンス | 検索パフォーマンス |
サイトエクスプローラ | ページのインデックス登録 |
バックリンク | リンク |
Google Search Console をさわった経験があれば、操作に戸惑うことはないだろう。
![Bing Webmaster Tools ホーム画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/05/bing-webmaster-tools-top.png)
ここでは、Bing Webmaster Tools 固有の機能を紹介する。
- サイトスキャン
- URL 送信
サイトスキャン
Bing Webmaster Tools にはサイトスキャン機能があり、ブログの技術的な問題点を教えてくれる。登録直後でもすぐ使えるから、試してみよう。
管理画面にある「サイトスキャン」に入る。
![Bing Webmaster Tools サイトスキャン](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-site-scan.png)
「新しいスキャンを開始」をクリック。
![Bing Webmaster Tools 新しいスキャンを開始](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-new-site-scan.png)
スキャン設定画面が表示される。以下のとおり設定して「スキャンを開始」をクリック。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
スキャンの名前 | 自由につけて OK。日付を入れておくとわかりやすい。 |
スコープ | Web サイト |
スキャンを次に制限 | 1000 |
![Bing Webmaster Tools スキャン設定画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-site-scan-setting.png)
以下のように「キューに登録済み」と表示されたら、スキャン実行中の合図。完了すると「Scan status update from Bing Webmaster Team」という件名のメールが送られてくるので、しばらく放置しておこう。
![Bing Webmaster Tools サイトスキャン キューに登録済み](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-site-scan-list.png)
ブログの規模にもよるが、10 ~ 30 分ほどで完了するはずだ。管理画面で「終了」と表示されている欄をクリック。
![Bing Webmaster Tools サイトスキャン 終了](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-webmaster-tools-site-scan-list-done.png)
いくつか項目が表示されていると思う。「エラー」となっている項目は優先的に対応しよう(検索評価に大きく影響するとはかぎらない)。
「警告」に分類されている、画像の alt もしっかりと設定しておきたい。
![Bing Webmaster Tools スキャン結果画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-scan-message.png)
各項目をクリックすると、具体的な URL 確認できる。
![Bing Webmaster Tools 問題の詳細](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/04/bing-scan-problem-list.png)
現在の Google Search Console にはない機能なので、ぜひ使ってみてほしい。
URL 送信
Google Search Console は、URL 検査を経由して 1 ページずつしかインデックス登録をリクエストできない。また、リクエストのたびに数十秒待たされるから、かなりもどかしい。
Bing Webmaster Tools は、「URL 送信」から 1 日 100 ページまで一括送信できる。多数のブログ記事を一気に公開したとき / リライトしたときは重宝するだろう。
サイドバーメニューから「URL 送信」に入る。
![Bing Webmaster Tools URL送信](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/05/bing-webmaster-tools-submit-url.png)
右上の「URL の送信」ボタンをクリック。
![URLの送信 ボタン](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/05/bing-webmaster-tools-submit-url-button.png)
インデックス登録してほしい URL を 1 行ずつ入力し、右下の「送信」をクリック。
![URL送信リストを入力](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/05/bing-webmaster-tools-submit-url-list.png)
「成功: n 個の URL が正常に送信されました」と表示されたら完了だ。
![URL送信完了画面](https://reinx.jp/wp-content/uploads/2023/05/bing-webmaster-tools-finish-submit-url.png)
Google Search Console のように、送信完了まで何秒も待つことはない。
まとめ
Bing Webmaster Tools に登録するだけで検索順位が変動するわけではない。ブログが Bing からどのように認識されているかを調べ、何らかのエラーがあれば対応していこう。
当サイトの場合、参照元を比較すると以下の割合となっている。
- Google: 77 %
- Yahoo! JAPAN: 6.8 %
- Bing: 4.3 %
どのサイトでもそれほど大きな差はないはずだ。割合だけ見れば Google の対応を優先すべきだが、Bing からも少なからず流入があるので、余裕があれば対応しておくのでよいと思う。
いずれにしても、「ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいブログにしていく」という SEO の基本を忘れず、ブログ運営に取り組んでいこう。
記事執筆:瀬尾 真
Web 業界歴 20 年の知見と経験をもとに、初心者でも楽しくブログ運営に取り組んでいただけるよう、WordPress や SEO のノウハウを提供しています。Twitter では最新ニュース・小技集を配信中。
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